2015-06-22 03:30:11

アイバンホー(Ivanhoe) お説教シーン

コンテンツタグ:アニメ 映画 
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動画詳細

allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=234899

IMDb
http://www.imdb.com/title/tt0118354/

1997年 イギリスのテレビドラマ 1話50分全6話全300分 日本語字幕版あり

予告編が見つからないからクライマックスのジョン王子とリチャード獅子心王の和解シーン。
というより、エレアノールママのお説教タイム。
このシーンは数ある、ロビン・フッド、アイバンホー物の中ではきわめて面白いシーンだと思う。
どの作品でもリチャードは正義の王で、ジョン王子は悪の頭領と相場が決まってる。
しかし、ここではリチャードが内政を放り出してジョンに任せきりだった点が指摘されてリチャードの無責任振りが非難されてる。
この見方は20世紀に入ってから始まったジョン欠地王やリチャード獅子心王の再評価に関連したものなと思う。
この辺りの話を盛り込んでくるとは、さすがBBC制作のドラマ。
20世紀に入り行政文書の分析が進んだおかげで、ジョン欠地王が実は極めて優秀な行政官であった点が判明している。
逆にリチャードの浪費による深刻な影響もわかって来た。
十字軍だけでなく、ノルマンディでの大規模な要塞建設、フランス王に対する戦争と王室財政は破綻寸前だった。
その財政を破綻から立ち直らせたのがジョンだった。
リチャードは戦争には強く、強いリーダーとして臣下の人望もあったが、行政や財政は無頓着だ。
対してジョンは陰湿な性格で戦争にも弱く、臣下の人望はまったくない。代わりに法の知識が豊富で行税制の能力はきわめて高い。
だけど、その法の知識を強力に振り回して無理な徴税を繰り返した結果、人望のなさとあいまって臣下の反発を買ってしまったようだ。

それでドラマのほうはというと、おおむね原作の内容を再現している。若干変更を加えてジョンとリチャードの物語への関わりを増加させてる。
例えば、アイバンホーがリチャードを裏切ったって噂が流れたって設定とか、ジョンがリチャード暗殺を画策したり、ロビン・フッドやセドリックなどのサクソン貴族がリチャードに忠誠を誓うエピソード、
そして最後のエレアノール登場など。
ジョンはテンプル騎士団主催の裁判にも関わってくる。ここで少し意地を見せてテンプル騎士団長の希望を拒否したりしてる。
経済的に助けとなるユダヤ人の断罪に手を貸せるかって話のよう。
テンプル騎士団のギルベールは原作以上に卑怯な悪党って感じに見えた。特にアイバンホーがリチャードを裏切ったって噂を流す設定とかで。
基本的に、アイバンホー対ギルベール、リチャード対ジョンって対立を中心にしてる。特に背景のようで実は中心って気がするのがリチャード対ジョンの対立なんじゃないかと。

参考文献
King John: England's Evil King? ISBN-10: 0752448501
King John (Yale English Monarchs Series)  ISBN-10: 0300073747
Reign of King John ISBN-10: 040510619X
King John: New Interpretations ISBN-10: 0851159478
マグナ・カルタの世紀―中世イギリスの政治と国制1199ー1307 ISBN-10: 4130250019
マグナ・カルタ ISBN-10: 4766407822
中世イングランド行政史概説 ASIN: B000J6UPG4
アイヴァンホー〈上〉 ISBN-10: 4003221915
アイヴァンホー〈下〉 ISBN-10: 4003221923