2015-09-14 03:30:07

300 <スリーハンドレッド> ~帝国の進撃~(300: Rise of an Empire)予告編

コンテンツタグ:アニメ 映画 
※この動画はDailymotion様から引用しています。元動画先
動画詳細

allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=348521

IMDb
http://www.imdb.com/title/tt1253863/

2014年 アメリカ映画 102分 日本語版あり

2006年のアメリカ映画「300」の続編。フランクミラーの未発売のグラフィックノベル"Xerxes"を原作にしている。
前作ではパンツのスパルタ兵が主役だが、今度はミニスカートのアテナイ兵が主役だ。鮮血の量は前作を超えてる。
前作の300がぺルシア戦争の中のテルモピュライの戦いのみを描いてるのに対して、こちらはマラトンの戦いからサラミスの戦いにいたる流れ全体を描いてる。
ペルシア戦争のエピソードの一つヘレスポント海峡に浮橋を作って通過するシーンもある。
但し、歴史上の出来事を参考にしてるだけで実際の歴史上の出来事からはかなり離れたつくりになってる。
主人公はギリシア連合軍を率いたアテナイのテミストクレスと、ペルシア側に立って参戦したハリカルナッソスのアルテミシア。
テミストクレスよりもアルテミシアの方身が存在感が強烈だ。主人公はアルテミシアと見てもいいくらい。
だけど基本的にギリシア側視点で作られてるので、真の主人公はテミストクレスなんだろう。たとえ存在感が薄くても。
アルテミシアの設定がかなり変わってる。実際にはペルシア側に参加したギリシア系の領主に過ぎない。
映画ではギリシア兵に両親を殺され自らも奴隷に落とされて、ギリシアに深い恨みを持つペルシア王クセルクセスの側近って設定。
奴隷から女暗殺者となり、クセルクセスを王につけるために暗躍して王の側近中の側近に納まったって流れになってる。
実際のアルテミシアはハリカルナッソスの有力者の妻で、息子が一人いた。夫の死後にハリカルナッソスの独裁権を握り、
周辺の島々に支配権を伸ばし、ペルシア戦争ではペルシア側に立って参戦して5隻の艦艇を率いて参戦してる。
映画の前座はマラトンの戦いで、メインはテルモピュライの戦いと並行して行われていたアルテミシオンの海戦、クライマックスはサラミスの海戦ってところ。
テミストクレス対アルテミシアの二度にわたる一騎打ちも面白い。
最初の一騎打ちはある意味象徴的な気がする。
後背位で攻めようとするテミストクレスに対してそれを無理に押しのけて騎乗位に持っていくアルテミシア。男性優位か女性優位かを争ってるようだ。
古代ギリシアではペルシア=女、ギリシア=男って価値観が存在していた。このシーンはこの価値観に即したものって見ることも出来る。
こんな一騎打ちシーンもあるからR-15指定なんだけど。
前作に続きスパルタのゴルゴも登場し、今度は剣を振るって素敵な剣技を披露してくれる。
内容よりも迫力を楽しむ映画だと思うけど、前作同様、ギリシアの自由とペルシアの独裁の比較など思想的な話もそこかしこに盛り込んでる感じはある。
ガレー船の漕ぎ手の描写なんかもその一つだろう。ペルシアでは鎖につないで鞭を振るってる。
実際には漕ぎ手は熟練を要する仕事で、鞭を振るったり鎖につなぐ必要があるような人間を使うわけには行かないそうだけど。

参考文献
歴史 下 ISBN-10: 4003340531
図説 古代ギリシアの戦い ISBN-10: 4887215940
Western Way of War ISBN-10: 0520219112
ペルシア戦争―自由のための戦い ASIN: B000J7RW0A
古代ギリシア人名事典 ISBN-10: 4562026065
ファロスの王国―古代ギリシアの性の政治学 ISBN-10: 4000020137